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介護職は資格がなくても働くことができます。資格がない場合は介護福祉士のサポートや介護施設の受付業務などを任せられるでしょう。中には食事介助や部屋の清掃、買い物などのサポートをする場合もありますが、要介護者に直接触れる仕事に関しては事前に資格を取得してきちんと知識を身につけた上で行うことをおすすめします。資格を取得すれば業務の幅が広がるだけでなく待遇もよくなりますし、転職の際にも有利に働きます。
介護の現場における主要資格としてまず挙げられるのが介護職員初任者研修です。介護職の入門資格といえるでしょう。初めて介護職に挑戦する人はこの資格の取得を目指してください。約130時間の研修を受ける必要があり、期間は1~4ヶ月程度が目安となります。受験資格は特に設けられていないので誰でも挑戦可能です。
介護職員初任者研修を修了した後は実務者研修の取得を目指すことになります。介護福祉士を取得するためには必須の資格なので、キャリアアップを目指す人はぜひ挑戦してください。研修内容は介護の実践的な内容が中心になります。介護職員初任者研修を修了していなくても挑戦可能ですが、しっかり段階を踏んで学んだ方が内容も身につきやすいでしょう。
実務者研修を修了したら介護福祉士の取得を目指しましょう。介護福祉士は国家資格であり、この資格があれば仕事に困ることはありません。待遇も大幅によくなり、キャリアアップにも有利に働きます。研修期間の目安は3~6ヶ月程度です。受験資格は実務者研修を修了し、かつ実務経験が3年以上あることです。
介護施設の中には資格取得にかかる費用を負担してくれる制度を設けているところもあります。そのため無資格から仕事を始めて、働きながら資格取得を目指す道もあります。初めて介護職に挑戦する人や、働きながら自分の適性を見極めた上で資格取得に取り組みたい人は資格取得支援制度が設けられている職場を探しましょう。資格取得支援制度がある職場は教育制度も整っているので、食事介助をはじめとしたあらゆる介護技術をしっかり学びながら勉強を進めることができます。
また、すでに介護職として働いており、資格取得を目指しているものの今の職場に資格取得支援制度がない人は、制度が設けられている職場に転職することをおすすめします。資格はキャリアアップや転職活動に直接影響する重要な項目ですので、しっかり資格勉強に取り組める環境を見つけてください。
食事介助の際に食事拒否をされると、そのあとの業務が滞るので焦ってしまう人も多いでしょう。食事拒否は、認知症の症状からくることもあります。食事拒否への対処法をあらかじめ身につけておくと、高齢者一人ひとりに合う方法を試しやすくなります。
食事介助の手順を紹介します。まずは正しい姿勢を取ってもらい、それが崩れないようにサポートします。箸やスプーンで食事を口に運ぶ際には必ず下側から運びましょう。バランスよく口に運び、相手のペースに合わせて無理せず食事をしてもらうように心がけてください。